iPhoneでも使えて1万円で購入できるGoogleのスマートウォッチ「FitBit Inspire 3」

レビュー

毎日の充電に追われる日々にふと思うこと

夕方のオフィスや帰宅途中の電車の中で、ふと手首のスマートウォッチに目をやると、バッテリーの残量が残りわずかになっていて焦る経験をしたことがある方は少なくないのではないでしょうか。現代の私たちは、スマートフォンをはじめとして、ワイヤレスイヤホンやノートパソコンなど、とにかく多くの電子機器の充電管理に追われています。まるでガジェットたちのお世話係になったかのような気分になることさえあります。

そんな中、もしも1回の充電で1週間以上、具体的には10日間もバッテリーが持ち、しかも1万円前後というお財布に優しい価格で手に入る選択肢があるとしたらどうでしょうか。

それがGoogleのファミリーブランドであるFitBitから出ている、FitBit Inspire3というモデルです。iPhoneユーザーでも問題なく使えるこの小さな端末が、どうしてこれほど長持ちし、私たちの睡眠にどのような変化をもたらす可能性があるのか見ていきたいと思います。

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世間における高機能と利便性のバランス

スマートウォッチといえば、大きな画面で地図が見られたり、手首の端末に話しかけてメッセージを送れたりする、いわゆる万能型の高級モデルを思い浮かべるのが一般的かもしれません。時計というよりは、手首にくっついた小さなパソコンのような存在を思い浮かべがちですね。世の中のレビューや広告を見ていると、画面が大きくて鮮やかであることや、アプリがたくさん追加できることこそが正義であるかのように語られがちです。

しかし、そうした多機能なモデルの多くは、毎日の充電、あるいは長くても2日に1回の充電を求められます。どんなに素晴らしい機能がついていても、寝ている間に充電器の上に置いていなければならないのだとしたら、自分の睡眠の質を知ることは物理的に不可能です。高機能であることと、道具として日常に溶け込むことのバランスは、実は私たちが思っている以上に繊細な問題なのかもしれません。

10日間という数字がもたらす心の余裕

そこで気になるのが、Inspire3が謳う「10日間」というバッテリーの持ち時間です。本当にそんなに持つのかと疑いたくなりますが、多くの利用者の声や検証結果を見ると、実際にそれだけの期間を充電なしで過ごせるケースが多いようです。

この驚異的な長持ちの背景には、いくつかの「割り切り」があります。大きなスマートウォッチのように、端末単体で宇宙と通信するようなGPS機能を内蔵していなかったり、画面のサイズをあえて控えめな細身のデザインに留めていたりする点です。

この10日間という長さは、単に充電の手間が減るという便利さだけではなく、私たちの心理にも変化を与えてくれるような気がします。旅行に行くときに専用の充電ケーブルをわざわざ荷物に入れなくていいですし、お風呂に入っている間のわずかな時間にちょっとつぎ足すだけで、また数日間は手首に戻せます。道具に使われるのではなく、道具を道具として放ったらかしにできる心地よさが、ここにはあるのかもしれません。

睡眠を計るということの本当の意味

バッテリーが持つからこそ、この端末の強みである睡眠計測機能が初めて生きてきます。手首につけたまま眠るだけで、浅い睡眠や深い睡眠、レム睡眠といったステージを自動で記録し、翌朝に自分の睡眠を点数にして教えてくれます。

ここで一つの疑問が浮かびます。私たちはなぜ、自分の睡眠をわざわざ機械に教えてもらいたくなるのでしょうか。人間は、自分がどれだけよく眠れたかを、実は正確には把握できません。たっぷり寝たつもりなのに体が重かったり、短時間だったのにすっきり起きられたりする謎を解き明かすヒントとして、客観的なデータが欲しくなるのは自然な心理です。

FitBit Inspire3は非常に軽くて薄いため、寝返りを打っても邪魔になりにくいという物理的な利点もあります。大きな時計をつけたまま寝ると、夜中に自分の手首が顔に当たって目が覚めるという本末転倒な事態が起きがちですが、存在感を消してくれるデザインだからこそ、毎晩の記録が苦にならずに続けられるという構造的な理由がありそうです。

暮らしの道具をどう選ぶか

暮らしの中の道具との付き合い方について、私たちはついつい大は小を兼ねるという発想で、一番高くて一番機能が多いものを選びがちです。しかし、自分の生活にとって本当に必要な機能だけが、確実に動き続けることの豊かさもあるのではないかという視点も大切です。

iPhoneを使っているからといって、必ずしも同じメーカーの大きな時計を選ばなければならないわけではありません。1万円という、ガジェットとしては比較的試しやすい価格帯で、自分の睡眠や歩数といった足元の生活習慣を見つめ直す。そういう選択肢が、今の多様なデジタル社会の中に用意されているのは、なんだか面白いことだと感じます。

もちろん、画面でたくさん文字を読みたい人や、時計で電子決済をガンガン使いこなしたい人にとっては、この細い画面では物足りなく映るはずです。自分の生活の隙間にちょうどよく収まるパズルのピースのような道具を見つけることが、日々のちょっとした快適さにつながるのかもしれません。おすすめの商品です。

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