PCのロード時間に机の上を拭く ~スキマ時間に「こまめな掃除」のススメ

画面が止まった空白の時間

パソコンで作業をしていると、どうしても避けられない時間があります。それは、大きなファイルを保存しているときや、重いソフトを起動させているときの、あのロード時間です。くるくると回るアイコンを眺めながら、私たちはただじっと待つしかありません。う~む。

この数秒から数十秒の空白を、皆さんはどう過ごしているでしょうか。スマートフォンの通知をチェックしたり、ぼーっと壁を眺めたり、あるいは少しイライラしながら画面を凝視したり。人それぞれだとは思いますが、私は最近、この時間に机の上を拭くという習慣を試しています。

なぜわざわざそんなことをするのか、自分でも不思議に思うことがありました。でも、実際にやってみると、これが意外なほど心と体に馴染むのです。今回は、このスキマ時間のこまめな掃除がもたらす小さな変化について、少し掘り下げて考えてみたいと思います。


「思い通りにならない」状況を避ける

パソコンのロード時間は、自分の力が全く及ばない、いわば停滞の状態です。どれだけ念じても処理速度が上がるわけではありません。この、コントロールできない状況が続くことは、無意識のうちにストレスを蓄積させます。

ここでカリカリせずに、手元にある除菌シートやクロスで机をサッと拭いてみます。すると、そこには明確な結果が現れます。拭いた場所から埃が消え、光沢が戻ります。この「自分の手で環境を整えている」という感覚が、奪われていた主導権を取り戻させてくれるような気がするのです。

画面の中が渋滞していても、自分の目の前の物理的な世界は確実に綺麗になっていくわけです。この進んでいるという感覚が、精神的なバランスを整えてくれるのかもしれません。


小さな成功体験を積み上げる楽しさ

掃除を大きな家事だと捉えて一気にすべて処理しようとすると腰が重くなりますが、ロード中の十秒だけ、目の前の数センチだけと決めれば、ハードルは驚くほど低くなります。そして、拭き終わったあとの、ちょっとだけ綺麗になったという事実は、誰にも否定できない小さな成功です。

ほかにも、トイレで用を足した後に軽く磨いてやるとか、たまに洗面所の鏡にクリーナーをかけてやるとかも爽快感があっておすすめです。

この確実な達成感が、作業中の沈んだ気分を少しだけ上向きにしてくれます。些細なことですが、積み重ねるにつれて大きな心の余裕に繋がっているような気もします。


自分の機嫌を自分で取る

私はこれからも、パソコンが頑張って計算している間に、隣でせっせと机を拭き続けると思います。それは部屋を完璧に綺麗にするためというよりは、自分の機嫌を良くして、次の作業を少しでも気持ちよく始めるための工夫です。

ジェームズ・クリアーさんのアトミック・ハビッツという、習慣の作り方について書かれた本にも、良い習慣を身につけるには、それを始めるための摩擦をいかに減らすかが重要だと書かれています。習慣化の理論から見ても、意外と理にかなった仕組みなのかもしれません。

断定はできませんが、大きな変化を求めるのではなく、日常のほんの数秒を自分にとって心地よい時間に変えていく試みが、案外、毎日の景色を明るくしてくれるのではないでしょうか。

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ)
本書は学術研究論文ではなく、実践マニュアルである。著述はすべて科学的に裏付けられ、過去の最高のアイデアと科学者たちによる説得力のある発見を統合したものだ。参考にしている分野は、生物学、神経科学、哲学、心理学などだ。特に重要なアイデアを見いだ...

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